2015年6月10日水曜日

【ゲームレビュー】御神楽少女探偵団 & 続・御神楽少女探偵団

※注意!ドラクエに関係のない記事です!



たまにはドラクエから離れたゲームのお話でもしましょうよ。

というわけで、最近PS vitaのゲームアーカイブスでプレイしたゲームをちょっとご紹介したいと思います。

(みんながスプラトゥーンだなんだと最新ゲームで盛り上がっている中、昔のゲームを漁るのにハマってます。。。)



取り上げますのは「御神楽少女探偵団」「続・御神楽少女探偵団~完結編~」の2本!1998年、1999年にHUMAN(ヒューマン)から発売されたソフトです。

御神楽少女探偵団続・御神楽少女探偵団



大正時代の東京を舞台にし、名探偵・御神楽時人と助手の3人の少女、鹿瀬巴・久御山滋乃・桧垣千鶴の周りで起きる難事件を解決していくゲームです。




ご覧のとおり、メインで活躍するのはこの3人の少女。

ゲームタイトルの「少女」の文字。いかにも萌えを提供してくれそうな美少女イラスト。(当時は「萌え」という言葉はあまりメジャーではなかったけれど)

一見、当時に量産されたギャルゲーのひとつであるかのように見えますが、侮るなかれ!


巴ちゃんを落としてウフフしよぉ~なんていうゲームではなく、複雑な人間関係と猟奇的な事件が展開される超硬派な推理アドベンチャーゲームなのです。


人魚のミイラに見立てて殺されていたり、ギロチンで首がチョメチョメしちゃったり、二階から突き落とされて柵に串刺しになっていたり、凄惨なシーンが続々と出てきます。

そんな猟奇的な事件を3人の少女たちが捜査し、解決していくというわけですね。


◆シナリオ

御神楽少女探偵団

メインのシナリオは1作目と続とをあわせて10本。各シナリオは「前編」「後編」「解決編」で構成されています。

前編・後編で3人の少女が関係者たちへの聞き込みや現場検証などを行い、解決編で御神楽時人が登場して犯人を暴くというのが基本構成です。


シナリオのボリュームはかなりあり、攻略を見ながら一度も間違えずに進めたとしても1本につき2時間くらい。スムーズに行ったとしても全部で20時間くらいはかかりますから、物足りないなんてことはないと思います。


もちろんシナリオは量があるだけではなく、質も高いです。

幽霊や謎の組織といったモチーフと、大正時代という舞台があわさっておどろおどろしい雰囲気が作品全体を覆っています。

そして複雑に絡む人間関係。聞き込みを行っていくほどに明るみになっていく登場人物たちの意外なつながりは、本格的なミステリー小説のようです。

「金田一少年の事件簿」や「名探偵コナン」などのような奇想天外なトリックはほとんど出てきませんが、横溝正史の金田一耕助シリーズなどのような人間関係に重点をおいたミステリー作品が好きな方であればハマれるシナリオのハズ!


◆システム

推理トリガー

目玉のゲームシステムは「推理トリガー」

この「推理トリガー」というシステムで関係者たちのどの証言が推理に使えるのかを取捨選択していきます。

証言の中で矛盾していそうな箇所、気になる発言があった箇所でR1ボタンを押すと「推理トリガー」が発動。もし合っていれば推理ポイントが貯まります。推理ポイントを20まで貯めることができればそのパートクリアとなります。

この推理トリガーの使用回数には限度があるため乱発することができず、いかに証言の内容を見極めていくかがポイントです。

攻略などを見ない場合は、かなり慎重に選択していかなければいけないので、本当に捜査や推理をしているような気分になれるのではないでしょうか。


「逆転裁判」の「異議あり!」みたいな感じと想像してもらうとわかりやすいかな。

異議あり



◆グラフィック

鹿瀬巴

ときどき作画がアレっ?となることがありますが、基本的にはどのキャラクターも可愛くて、生き生きと描かれています。

キャラデザは小林明美さんというアニメーターの方。最近はあまり見かけなくなった線が細くて書き込みが細かいタッチのイラストは個人的にはとっても好み。


元気っ子の鹿瀬巴、お嬢様の久御山滋乃、メガネっ子の桧垣千鶴にショタの蘭丸と萌えの基礎は網羅!

蘭丸
当時は珍しい”男の娘”演出だって完備!



そしてグラフィックで何より驚くのが、初代PSのゲームなのにキャラクターがめっちゃ動く!!



ただの通常会話用の立ち絵なのにバリバリアニメーションします。メインキャラだけでなく、サブキャラですら動くもんだからビックリ。


シナリオの合間合間にムービーもたくさん入ってきます。なんたってこのソフト4枚組ですから。それだけつめ込まれてるってわけですね。

(ただ声優さんが当時新人さんだった方々を起用しているためか、若干棒読み気味なのが気になりますが・・・)


OPムービーも立派!主題歌「ためらいびと」もいい曲。






以上のお話をまとめますと、逆転裁判のようなシステムとサクラ大戦のような大正ロマンの雰囲気を組み合わせたゲームです!(乱暴)

サクラ大戦

(サクラ大戦は御神楽少女探偵団発売の2年くらい前にヒットしてるので意識してたんじゃないかなぁ・・・?)





いまいち陽の目を浴びることなく埋もれてしまった初代PSの作品ですが、本当に出来はいいので知らない人はやってみてほしいの!!


ゲームアーカイブスでは1本617円、両方あわせて買っても1234円と、ハードカバーの小説1冊買うより安いですから、ミステリー好きな人は一度プレイしてみてはいかがでしょうか?


◇PlayStation Store





さて余談ですが、実は「同級生」などで有名なアダルトゲームメーカーの「エルフ」から「新・御神楽少女探偵団」PC向けアダルトゲームとして続編が発売されています。

エロゲから一般コンシューマゲームへという展開はよくありますが、一般ゲームからエロゲに転身というのは珍しいケースです。

エロなしの本格推理ものとして続編出して欲しかったかな・・・


ヒューマンのゲームというと、クロックタワーシリーズがカプコンによって魔法少女アクションゲームにされたり、トワイライトシンドロームシリーズがスパイクによってペラペラの学園ホラーものにされたりと原作が続々とレイプされているイメージがあるなぁ。。。

トワイライトシンドローム
どちらもとても好きな作品だからこそ原作改変は悲しいよね・・・

いいゲームはどの部分が”いい”のか、そこを忘れずに続編出してほしいですよね。





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1 件のコメント :

  1. 人間ときどきオーガ2015年6月10日 17:56

    あ、そうだ!
    迷宮組曲を買わねば!
    って思いだしましたww

    返信削除

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